私の人生を振り返ったときに、大きい出来事が結構あった気がする。

小学校一年の時、大きな新築の家を建てて住み始めたころに父が仕事のダンプでバイクの人をはねてしまって、そこから家を引っ越してからは、市営住宅とかの小さい家を何度も引っ越し、母も勤めるようになったこと。
あの時、家を売ったようだけど本来は売らなくても済んだのだろうとは大人になってから知る。
いずれにしても、父なりの謝罪の気持ちなのだろう。

私が大きくなって、高校も卒業して、その一年後に妊娠した。お腹の子供が可愛くて、それが今の私の一人娘。

娘の生まれたあと、一年でその父親がなくなり、死別となる。
当時の私は20歳だった。
葬儀も、なにがなんだか覚えていない。家族が相当に動いてくれていた。

記憶がないまま、私は娘を連れて実家に戻っている。
姓も戻した。子供の姓を戻すために家裁に行ったことをうっすら覚えている。
いろいろあって、主人の件は財産放棄をした。
遺族年金も受け取れなかった。私はまったく知らなかったけど、結婚するまでの年金の払込をほとんどしておらず、払込年数が足らなかったらしい。
子供を育てるにあたり、ここでもしばらく両親に世話になった。

そのあと、出来る仕事を昼夜やった。
子供の面倒を母に見てもらうようにして、稼げるようになった。たまには遊びにいくこともできた。
やっと生活が、すごく裕福っていうわけではないかもしれないけど、普通になった。

そんな過去があった。
娘も今は成人。

私は、恋はしてきたものの、再婚は一切考えなかった。
亡くなった主人のことが、ではなくて、私の性格として一人が楽で、本当に楽しかった。
だから、付き合う人はいたけれど迷惑かけないレベルで自由に過ごして、別れてきた。

11年前、今の会社に入った。
某キャリアの携帯ショップ。
今から6年前、若い男のスタッフが入社した。
社は一緒でも所属の店舗は別で会ったことはないけれど、必要な社内連絡で電話をしてこの男の子が電話を受けたときに、とても明るく、はきはきとした話し方がとても印象が良く、そのことを別の誰かと話していたこともある。
その男の子の所属店の店長は私が可愛がってきた女の子で、その店長も期待をもって育てていた。

その男の子が、私の店に異動してきた。
見た目は普通、どちらかというと見た目はおとなしい。
でも、とにかく優しく、前向き。
何の仕事を頼んでも嫌な顔をしない。むしろ『もちろんです!』と前向きな言葉で引き受けてくれる。
仕事の実績もそれなりに出す。入社すぐにしては健闘していた。

異動から3ヶ月目に『今月の実績、勝負しませんか?負けたほうが飯おごることにしましょう!』と勝負を挑まれた。
手抜きしなかった。のに、負けた。
のち、私がごはんをおごった。

この頃には私はこの男の子のことを恐らく好きだった。
好きだけど、なんと12歳年下。干支同じ。
娘もいる。なんなら、娘のほうが歳が近い。

だから、好きになってはいけない。
そんなふうになんとなく、自分の気持ちを押し込めていた。

けれど、今、私はこの人と結婚してもうすぐ2年になる。

この、おごった食事の時には彼は私のことなどなんとも思っていなかったという事はあとあと知ったけれど、この食事から1ヶ月たたないうちに付き合い始めた。

それから5年付き合い、何度かプロポーズされたけれどそのたびに、年齢差やいろいろが気になり、断ってきた。
それでもいつも一緒にいてくれた。喧嘩もしたことがない。
そして今も仲良く、そして半年前からはなんと娘も同居しての3人暮らしをしている。
娘が仕事でいろいろあり、精神を病んでしまったため。
そこまでも含めて私の旦那ちゃんは包んで一緒にいてくれている。
両親の過ごす家とは車で10分ほどの近い距離でもあり、それも含めて私は私の家族を改めて築きあげているところ。

いろいろあったけれど、家族みんなでささやかでも幸せでありたい。
なるべく笑顔でがんばって生きて行く。

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