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健康発信地

No. 6 健康発信地   今回は<AED> 2005/10/20-18:35

 スポーツ中における主な突然死の事例としては、2002年11月にカナダ大使館で起きた高円宮殿下のスカッシュ中の突然死が記憶に新しいところです。突然死の死因のほとんどは心臓疾患であり、それを心臓突然死といいます。その大部分は心室細動が原因となっています。心室細動になると心臓がけいれんし、ポンプとしての役割が果たせず、助かるチャンスは1分経過するごとに約10%づつ失われ、10分後にはほとんどの人が死に到ります。このような死に至る重篤な不整脈を正常な状態に戻す唯一の方法が迅速に除細動(心臓への電気ショック)を行うことです。

Q:除細動とは?
 突然に起こる心停止、すなわちこれらの原因となる重症不整脈(心室細動、心室頻拍)に対して心臓に電気ショックを与え、細動や頻拍の状態を除去し心臓が本来持っているリズムに回復させることをいいます。

通常の医療用の除細動器は一般の人が使用できないため、一般社会生活場面やスポーツ活動場面では役にたちません。そこで、一般の人でも安全に使用できるように作られた自動体外式除細動器(AED)が普及しています。

Q:AEDとは?
 AEDとは、Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、自動体外式除細動器ともいい高性能の心電図自動解析装置を内蔵した医療機器です。心電図を解析し除細動(電気ショック)が必要な不整脈を判断します。AEDは、心室細動や無脈性心室性頻拍といわれる不整脈による心停止には有効ですが、そのほかの原因については、有効ではないため他の原因に対応するためには心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生法(CPR)が適切に実施できることが望ましく救命率の向上には重要なことといえます。
AEDの重量は約3kg前後で携帯性があり、3~5年程度もつバッテリーが搭載されメンテナンスも容易になるよう工夫されています。
AEDの操作は、音声ガイダンスに従い簡単に実施できます。まず、器械の入っているケースのふたを開けます。電源を入れ電極パッドを傷病者の胸2箇所にはり、電極パッドのコネクタを本体と接続します。接続後、すぐに心電図を解析し傷病者に必要な指示を救助者に指示してくれます。除細動が必要ない場合はボタンを押しても通電されません。
また、AED装着の対象者には制限があり8歳未満または体重25kg未満の小児には、使用することはできません。

 AEDの使用については、すでに欧米では、病院や救急車のほかパトカー、航空機、空港、スポーツ施設、ゴルフ場などにもAEDが備えられており一般市民が救急活動を行っています。日本においては、これまで医学的知識をもって行うのでなければ傷病者の身体生命に危険を及ぼす恐れのある行為として、医師又は医師の指示を受けた看護師もしくは救急救命士がその専門的知識に基づき実施していましたが、平成16年7月1日に「非医療従事者による自動体外式除細動器(以下、「AED」という。)の使用のあり方検討会」報告書及びこれに伴う厚生労働省、総務省消防庁通知によりAEDの使用が非医療従事者、つまり一般市民も使用できるものとなりました。
最近では、愛知万博会場のあちこちにあるいは、病院、空港、ホテルなどでの設置もみられています。また、テレビの特集番組にも取り上げられています。
 そのため、消防庁によりAEDの公共施設への設置促進および都民に対する普及啓発を図るため、平成17年度重点事業としてAED普及啓発事業が実施され当スポーツセンターへも同年8月配置されました。(当センターでは、現在、すべての職員に対してのAEDの講習を修了しています)

突然の心停止から除細動までの時間が1分遅れるごとに7〜10%救命率が減少するといわれており、脳障害を起こさずに救命するためには、いかに早く救命処置をするかが傷病者の生死を分けることになります。また、119番通報から救急車が現場に到着するまでは約6分間かかるといわれています。そのため、倒れて救急車が到着するまでの数分間でいかにAEDの使用も含め心肺蘇生などの処置を施すことが非常に重要かつ、有効となります。
AEDの操作については非常に簡単ですが、とっさの場合に備え的確な操作を行うためには救命講習などを受講しておくことが望ましいといえます。AEDの講習については、日本赤十字社、消防署などで実施しています。





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